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内容简介

原作の『MAOALIFE』は1999年、イギリスBBCの元北京特派員で歴史学者のフィリップ・ショートが、7年ものフィールドワークと研究を経てイギリスで上梓。この翻訳版は、昨年の毛沢東生誕110周年に合わせて中国で出版された。中国語で600ページ余りにおよぶ大著である。毛沢東と中国共産党を世界に伝えた外国人では、米国のジャーナリスト、エドガー・スノーや、アグネス・スメドレーがすぐに思い浮かぶだろう。その後もたくさんの外国人ジャーナリストが毛沢東の伝記に挑んだものの、「生涯にわたる伝記とはいえなかったり、二次資料が多く不正確だったり」して、中国側としては満足のいくものではなかったという(中文版序言)。その中にあって本書は、「客観的かつ公平、全面的に」毛沢東の生涯を描いている。「学術的な伝記でありながら、生き生きとした文体と、馥郁とした文化の香りが堪能できる」というのである。その視点や分析は中国人とは異なるが、むしろ「同じであることを求めるのでなく、中国の読者にも西洋人との視点の違いを比べてほしい」(同)と語っている。原作本を受けついだらしく、目をひく真っ赤な装丁だ。フィリップ・ショートが第二、第三のスノーになるかは別として、本書の人気は高まっている。