内容简介
現在、主に雲南大理一帯に暮している白族は、8世紀から13世紀までの数百年間にわたって周囲のほかの少数民族政権を征服し、強大な南詔国・大理国を創建した尚武の民族であり、4,000余年の歴史を持ち、文化を尊ぶ民族でもある。白族の文字白文は、古代漢語の音読みと訓読みを取り入れ、漢字を大量に吸収して形成された独特の文字である。とりわけ白文で書かれた古代の白族文献は、漢字及び漢文化が周辺に広がる過程及び各少数民族の言語・文化に与えた影響などの研究に重要な意義を有するものとして、日本の学者に歴史の「生きた化石」と評価されている。本書は、大量の白文文献から精選された《梁山伯与祝英台》など7種の曲本や戯本及び《黄氏女対金剛経》など9種の経文や祭文を収録する。いずれも原文の模写本であり、各文献の字・詞・句に「国際音標注音」「白漢対訳」を加えた上、中国語の翻訳文も付しており、白族の歴史・民俗・宗教・信仰・文化・芸術などの研究に欠かせない資料と言える。