内容简介
二十世紀後半の東アジアはアメリカとそれを支える日本の政治経済力によって主導されて来たと言えるが、冷戦体制が崩れ、中国の急速な発展と日米両国の経済的停滞が続く現在、その局面に大きな変化が現われている。この変化を東アジアの脱植民地化、脱帝国主義化を推し進める絶好の契機にしなければならないはずだが、現実の東アジアは安定した平和的共生関係の道を歩むどころか、逆に各国・地域間の矛盾が一層先鋭化してしまっている。東アジアの危機は政治や軍事といった領域だけでなく、一般市民の心情や意識にも起こっている。本書は台頭する中国という現実状況を認識した上で、東アジア各国・各地域が持つべき国家感覚及び国際感覚の問題をより深く突き詰め、アジア内部の現実及び思想からアジアの現実問題を思考していくための、その第一歩を踏み出すことを試みている。決して焦らず、十分な検討と熟慮を重ねた上で、これらの非常に複雑で重要な問題に対する解決案を提示することが、私たちには求められている。とはいえ、東アジアの緊迫した状況が今そこにある以上、私たちはただ自分のやりたい仕事だけをのんびりやっているわけにはいかない。私たちには全力で東アジアの危機に立ち向かい、緊張感を持って仕事に取り組む責任がある。目次:鈴木將久〈前言〉賀照田〈當中國開始深入世界……〉倪偉〈中國崛起與發展主義的迷途〉石井剛〈拒絕「同」化與「文」的共通體〉劉擎〈重建我們的全球想像:遭遇論視野下的新世界主義〉李南周〈我們如何才能建構新東亞秩序〉羅永生〈多重自我的香港與中國〉徐進鈺〈海峽兩岸的自我他者化:兩岸的糾結〉魏月萍〈新馬華人的剝奪感與挫敗感,以及和「他者」的紐帶關係〉鈴木將久〈竹內好與中國:何謂「認識中國」〉【関連書籍】『中国が世界に深く入りはじめたとき思想からみた現代中国』賀照田/鈴木将久編訳青土社2014年1月大国としてその動向が注目され、しかし同時にさまざまな問題をはらんでいる中国。その本質にせまるためには「中国」という国がどのような国なのか、外側からだけではなく内側からも考える必要がある。現代中国の問題を思想史的な視点で中国の「内部」から考え、発信し続ける著者の日本初論集。2000年から2013年にかけて発表したものを集めた日本オリジナル版。『誰も知らない香港現代思想史』羅永生/丸川哲史,鈴木将久,羽根次郎編訳共和国2015年8月学生を中心に数万人が都心を占拠した2014年の「雨傘革命」によって、世界を揺さぶった香港。返還にともなって始まった「一国両制度」のもと、なぜ、この都市の人びとは立ち上がったのか?金融資本や観光に支配されない香港の現在を暴く、気鋭の論客による思想=運動論集。日本語版オリジナル。在中國崛起的語境下,探討中國在國際感覺問題上的困境、其歷史脈絡和可能開啟的未來,以及東亞地區的知識分子對此問題從自身歷史和現實出發的回應。本書收錄了中國大陸學者賀照田先生的《當中國開始深入世界……》,以及來自東亞和東南亞的八位知識分子對他不同視角的回應。賀文從「國際感覺」問題出發,直面中國大陸的棘手問題,而這個問題也關聯著整個東亞的現實困局。本書嘗試在中國崛起的現實背景下,將東亞各國家與地區應有的國家感覺與國際感覺問題向前再推進一步,作為從亞洲內部的現實與思想出發去思考亞洲現實問題的第一步。一方面我們所面對問題的複雜性、重要性,要求我們絕不能著急,未經充分攻錯和深思便提出解決方案;另一方面,東亞緊迫的現實又不允許我們悠閒自在地工作,而需要我們竭盡全力面對困境,緊張地工作。